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上海国際楽器展覧会が上海新国際博覧中心にて開催
2020年10月28日から30日まで上海新国際博覧中心にて上海国際楽器展覧会が開催されました。こちらは毎年10月中旬ごろ開催される展示会で、今年は当初の予定通りの開催となりました。
秋を迎え上海で開催された展示会はいずれも参観者、出展者の回復が見られる中この展示会の動向について現地の状況をご紹介致します。
コロナ対応について
上海では地下鉄や病院以外では基本的にマスクは付けていない人が大部分の中、この展示会も他の展示会でのルールに漏れず、会場内で参観する際にはマスクは必ず使用することが義務付けられています。館内ではガードマンがマスク使用必須と書かれたプラカードを持って会場内を歩いています。
このほかに入場するにはIDパスのほかに健康コード、パスポートを提示する必要があります。
外国人が展示会のIDパスを申請する場合には
海外受付で丁寧に対応してくれます。
多くの人がQRコードからID申請するので入場は比較的にスムーズな印象です。
会場の様子は?
今回はW館が5館、E館が6館合計11の会場で
非常に大きな規模での開催となりましたが、
分野によっては会場内にたくさんの空き地が目立ちました。
具体的にはE1-4館はピアノやバイオリンを取り扱う企業が多く、B2Bの色が濃い内容で、ここでは空き地もなく参観者も比較的多く、なかなか活況している様子でした。
E5-6館は中国ならではの民族楽器が展示されているコーナーで古琴や二胡を始め普段あまり目にする事のない楽器も展示、演奏されていました。E6館は標準ブースでの出展がメインでしたが、それでも活況している様子が伺えました。
逆にW館は1-5館を通じて、館内の利用は3分のに2程。後部には間仕切りで仕切られていました。そしてその3分の2程度の展示空間の中でも目抜き通りに所々で空き地が出来ていて、分野によっては、企業の招致が非常に難しかったことが見て取れます。
出展企業の様子は?
この展示会に毎年出展している日系の大手メーカーは今年も参加していましたが総じてその数は少なく、日本だけではなくその他の外国の企業の出展も非常に少ない様でした。
総じてこちらの現地企業の出展がメインと言ったところですが、諸外国の展示会を牽引できる企業が戻って来れば、展示会全体の活気も大幅に回復するのだと思います。
参観者の様子は?
E館は総じてB2B色が強く、ドラムやギターなどの打楽器や管弦楽器が展示されているW館では、B2Cの参観者が体験しているのが主流な印象を受けました。
デモや楽器の体験コーナーがある所がとても多く、正にリアル展示会の王道と呼べる展示空間がそこにありました。
音楽好きにはたまらない展示会であることは確かだと言えそうです。
この展示会は現地での動画リポートを作成していますので、臨場感を理解されたい方は下記リンクよりご視聴下さい。